農業は誰の目線で語るべきか?

こんばんは。現在100BANCHはAM5:06。

まだまだ外は暗いですが本日も元気全開で未来のことを考えてワクワクしています。最近活動の幅を広げつつ、多様な視点を得るために色んな方とお話させてもらっています。その中で最近よく話題に出るのは「日本の農業は消費者目線で語られすぎている。」こと。

これに関しては自分自身が消費者の立場に立ったときを考えると、私も「野菜が高いなー。」とか「なんでこんな大きい野菜しかないんだよ。」とか「カット野菜が全然新鮮に見えないから食う気が起こらん。」などなど。言いたい放題言っているので何も言い返せません。言い返すってほどのことでもないんですが、農家さんを保護するとかそんなたいそれたことなんか言いません。ただ思うことは、「そもそも食って何のためにあるんだっけ」ということ。

誰のための農業か?

農業に限らず、食糧を生み出す農業や漁業や畜産業にも言えることだが、個人的な見解としては農業はあなたの子孫かもしれない未来の子供のためにあるべきだと思う。「安心」を未来へ渡すための生産へシフトすることが自明の理であるし、つまりは地球自然に負荷をかけない生産方法を今こそ声に出して世に訴えかける必要があると感じる。

しかしながら、慣行農業で農薬や化学肥料を使用することは他国と比較すると仕方がないことも理解している。なぜなら日本は高温多湿の病原菌となる害虫や草が活発になることは当然であるからだ。実際に、農薬などを使わないことを強く訴えかけ、農家さんたちがそれに従い営農するとすれば、葉っぱに穴があき、サイズ感も違ってしまい市場に出荷ができなくなるかもしれない。この状況が続けばもちろん稼げない農家は「離農」という苦渋の決断をせざるを得なくなる。生産ベースの食料自給率は下がり続け、一方で海外からの輸入農作物に依存する形ができ、それこそ海外でどのように作られているかを知らぬまま口に運ぶことになる。加えて、この先の世界において、気候変動や地政学的リスクによって日本に食糧が供給されるかどうかは分からない。国は自国民を守る義務がある。自国民が飢餓に陥る可能性があれば当然輸出をストップするだろう。確実に将来日本に食の安定供給が続くことを語れる人間はそういないだろう。

つまり何が言いたいかというと、

日本という地理的条件も踏まえたうえで、慣行農業が良いとか、オーガニックだ無農薬野菜だ、と語るのではなく、バランスの問題と食糧生産における根底意識に何があるか?を統一することが先決だとおもう。

しかし残念ながら現在はいろんな考え方が複雑に絡み合っている。これまで皆さんのお腹を満たしてきたのは紛れもなく、農家や漁師や畜産の方だったり、第一次産業に従事してきた先人の方々だ。どんな想いで作っているのかを知ろうとせず、国民の声を代表しているかのように消費者目線で語るメディアもあったかもしれない。テクノロジーの発展もあってか、より消費者は自分がより好むものを、自分の目線に立って選ぶ傾向にある。これはしょうがないのだ。なぜなら調べれば色んな情報が飛び交っているオンラインの世界で全て正しいリテラシーを発揮できる人は非常に少ないからだ。だから、あーだこーだの意見があっても仕方がない。要はバランスをどう保つか、だ。全てが0100である必要はない。

以前、beinspiredに掲載されたエシカルファッションの記事を読んだときに、鎌田ありささんの言葉が印象に残っている。

100%エシカルなんて私には無理。でも私だけじゃなく、0100かにしたら誰も何もできなくなるでしょう?」

URL: http://beinspiredglobal.com/eru-akazawa-memorable-clothes-1

これは全ての一次産業にいえることだとおもう。農業はオーガニックひとつをとっても色んな解釈があるし、国によって基準が違う。実際私のように経済的にそこまでお金をかけられない人だっている。漁業だって同じ。ASCやMSC認証を取ること自体が解決策ではない、消費者がそれを求めるから取得したならば後から自分の首を絞めることになるのは明らかだ。根本的な課題はどこも同じなのだ。

極端じゃなくてもいい

結局は0か100かなんて物差しで測らなくてもいい。消費者は今できる自分のバランスでいい。そこから理想に近づけていけばいいだけだ。「週の土日はオーガニック野菜を摂ろう」でもいいし、「週に一回はどこかで健康的な食事を取るようにしよう」でもいい。消費者が求めれば生産者は作るのだ。需要と供給の原則は基本的に単純だ。世界のみんなが週に一回オーガニックを食べるようになれば世界は大きく変わる。

今できる自分のバランスを作っていけばいい。国も違えば肌の色も違うし、性別も違うけれど、それぞれの心の底でちゃんとつながっていれば自然と未来を作っていけるはずだと信じている。

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